ゼロクラウン流用 エンジンスタータ page01
まず、問題です。この部分にはもともと何が付いていたでしょうか?
もし、思い出せないなら、あまり使ったことがないということです。
正解は、HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)の操作盤です。
って、変な前置きですみません。
これを見て、「所詮は見た目だけだろう」と思われそうですが、実は・・・。
で、話しは変わりますが、このプッシュスタータを取り付けようと思ったのは、
ゼロクラウンは発売されて半年ほど経ったぐらいに、トヨタのディーラーに行く用事があったので、ついでに試乗させてもらったんです。
その時にこのプッシュスタータを見て、感動してしまい、その瞬間「何とか流用出来ないかな?」と脳裏をよぎってしまったのです。
その夜、「まあ、トヨタ部品に注文すれば手に入るだろう・・・」と考えながら、
まさかオークションにはないだろうと検索をかけてみると、偶然にも見つけてしまったのです。
「まあ、こんな部品買う人はいないだろう」と思ってましたが、少し争いましたが何とか落札出来ました。
取り付けるにあたり、
ホンダのS2000のプッシュスタータを他車に流用するというのは聞いたことはあるが、ゼロクラウンは絶対いないだろうと思いました。
ただ、逆に言えば、ゼロクラウンのプッシュスタータを流用した人はいないということは、仕組みを調べようとネットで探しても、まず見つからないということです。
で、しょうがないので、分解するにしました。
S2000の物の回路図などを参考にして、何とか下の回路図を導き出すことは出来ました。
まず、この配線図を見て、「どのように配線したらいいだろう?」と思いました。
ただ、PB(スタータスイッチ)を押してエンジンがかかる、でもいいですが、
出来るだけゼロクラウン純正の様に見せたいと思いました。
まず、「ORANGE LED」と「GREEN LED」とありますが、
このLEDは「2色発光LED」という物で、1つのLEDで2種類の光り方をするという物で、
純正と同様に、エンジンがかかったら色を変わるようにしたいと思いました。
次に、「ENGINE START STOP」の部分が緑色に光るので、
PB(スタータスイッチ)を押せる時は緑色のイルミネーションが光るようにしたいと思いました。(後から、青色のLEDに変更しました。)
ただ、問題点としては、このPB(スタータスイッチ)だけではエンジンをかけることは出来るが、エンジンを切ることは複雑な配線をしない限り不可能という点です。
さすが、そこまでは必要ないだろうと思い、断念しました。
そして、頭をフル稼働させて考え出したのが、下の配線図です。
補足説明として、「オルタネータL端子」とは、エンジン停止時はアース(GND)、エンジン始動時は約14V、というラインです。
このラインをリレーのGND側に接続することによって、
エンジン停止時はリレーを励磁(ON)、エンジン始動時はリレーを消磁(OFF)などの動作が出来ます。
なぜ、今回この「オルタネータL端子」を使ったかというと、
エンジンがかかった状態でもPB(スタータスイッチ)を押すとセルが回ってしまうのを防ぐためと、
エンジンをかける時にPB(スタータスイッチ)を押し続けても自動的にスイッチが切れるのでセルを回し過ぎないで済むということです。
さらに、エンジンの停止・始動によって、「2色発光LED」の色が変わるようにするために利用しました。
(後から気づきましたが、ゼロクラウンでは緑色→黄色ですが、僕の場合は黄色→緑色となっています。)
ただし、回路保護のためにも、リレーとL端子の間に「一般整流用ダイオード」を噛まして下さい。
あと、電源や信号を取る部分にはヒューズを噛ませたほうが安全です。
マジェスタの場合は、運転席の足元の「ダイアグノシスコネクタ」のW端子などに当たります。
c接点リレー (図中 リレー1) |
1個 |
a接点リレー (図中 リレー2) |
1個 |
一般整流用ダイオード 3.5A |
1個 |
COMTEC製 エンジンスターター用ハーネス |
1個 |
配線コード・ギボシ端子・ヒューズ等 |
必要数 |
なぜ、エンジンスターター用ハーネスが必要かというと、元に戻す時に簡単だし、純正のラインをキズ付けなくていい、ということで。
あと、ゼロクラウン純正エンジンスタータ本体への配線の仕方ですが、8ピンの純正コネクタがあればいいですが、
僕は持っていなかったので、FDD(フロッピーディスクドライブ)のコネクタを2個使い、少し加工して取り付けました。
とりあえず、配線が出来たので、組み付けたいと思います。
page02(組み付け編)へ続く